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アイテム情報 | 「アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)」

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Yasufuku Hiromi

このアイテムを2015年07月24日に読み終わりました

5評価しました

ジブリの「火垂るの墓」は何度も見たことがあるけれど、原作は初めて読んだ。
「火垂るの墓」だけでなく、終戦前後の子供たちが主人公の作品が数点収められている。

そうだ、「火垂るの墓」の舞台って神戸だったのだよな。と改めて思った。
他の作品も神戸や大阪が舞台で、なじみのある地名ばかり。
でも今の神戸や大阪からは想像もつかない世界。
70年前。
たった70年とは思わないけれど、祖父母が経験してきた時代だと思うと
そう遠い話ではない。
幸い祖父母は餓え死にする事もなく、祖父は2人とも出征直前で終戦を迎えた為に
今私がここに存在しているわけだけれども。

戦争で武器によって命を落とす人ももちろん悲惨だけれど、
直接危害を加えられなくても、弱者はどんどん追い詰められていく。
読んでいて「なんでこんな行動を取るのだろう?」と思うところも多々あるけれど、
今の常識とは違うし、子供の考え方は大人とは違う。
追い詰められた子供たちが悲惨な境遇に追いやられ、
その命がとても軽く扱われる。
戦争をするという事は、こういう状況を生み出すという事なのだろう。
戦争をしている国の状況って、きっと今でも何処でも大して変わりはしない。

第二次世界大戦が終わって、何十年もたっても
世界のどこかで戦争や内戦が起きている。
なんで、無くならないのだろう?
そりが合わない人がいたって、なにもつかみ合いの喧嘩をしなくてもいいのに。


戦争物として意義のある作品ではあるけれど、
小説としても力があり、面白いかったです。

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